不登校のゴールってどこ?
少なくても「学校に行くこと」。は、ゴールじゃないです。
確実に。
だって、学校行かなくても生きていけるから。
だから、学校に行かなくてもいいんだよ~。
ワタクシ、学校の先生しています。
不登校の子がクラスにいます。
でも、もう最近は「学校に行こう。」って言ってないです。
じゃあ、その不登校の子はどうしているか?
来てます。週2回。学校に。クラスにいます。
自分の意思で来ています。
その子は、2年前から登校を渋りはじめました。
去年は、1学期はちょいちょい来ていたけど、2学期はほとんど来なくなり、3学期は1回も来ていません。
でも、今年は来ております。
それは、不登校のゴールを「学校に行く」ことに設定していないからです。
不登校のゴールってどこ?
そもそも何で学校に行かなきゃならないんだろう?
義務を負っているは親だし・・・。
学校行かなくて困ることって何だ?
と教師が語ってみます。
「不登校のゴール」
それは、不登校の子が、「将来働くことになった時に困らない力」を身につけることです!
「だから学校行くんだろーーー!」
と言われそうですが、そんなことはなくて。
学校に行かなくても将来働くことになった時に困らない力を身につけることはできるのです。
アメリカでは、学校に行かないで家庭で教育して、働けるようになっている子もいるくらいです。
その子たちはちゃんと世で働けているとのことです。
中卒でも社長になれるし、途中不登校になっても東大に合格した人もいるわけで。
要は大人になったときに必要な力がつけば「場」はどこでもよいのです。
日本の教育力を高めるために明治時代に小学校という「場」ができただけで肝心なので、「生きる力」をどうつけるかなのです。
だから「不登校のゴール」は、その子に足りない「生きる力」が何かを見つけてその力を見つけるなのです。
例えば・・・
①学校に行かないのに、家でゲームやユーチューブ見てばっかりの子
②学校には行けるけど、教室には行けない子
③家にいると明るいのに、学校に行くとすごく抵抗する子
①は男の子に多い気がします。しかも、そのゲームとか取り上げると超怒るやつ。この子のゴールは「自分で自分の気持ちをコントロールする力=自己調整力」が必要です。
「そんなのわかってるわよ!」
と怒られそうですが、学校に行くことではなく自己調整力を身に付けさせることをきちんと目標に設定できていれば、まずは第1段階クリアです。
②と③の子は似たようなことが原因だと思われます。何だと思いますか?
おそらくこういったお子さんの多くは「大人数が苦手」のパターンです。大人数で過ごす「ざわつき」が苦手であったり、「多くの人に注目」されることが苦手だったり、あるいは「複数の人間関係の中で生活すること」が苦手だったりします。
つまり「集団の中で生活していても気にしない力」が不足しています。
「なんじゃそら?そんな力あるの?」
と思ってしまいそうですが、まずは苦手を見つけてその克服を目指すことを「不登校のゴール」にすることが大切なので、ネーミングは何でもよいかなと思います。
ちなみに、たまねぎのクラスの不登校の子は「友達をつくる力」が不足しています。だから学校に来ることではなく「友達をつくること」を目標にしています。
友達をつくるためには定期的に友達と関わらなくてならないので、オンラインで休み時間に交流したり、その子は有名なニンテンドーのあのソフトでクラスの子とフレンドになったりすることをすすめました。
あとは、気の合いそうな子と席を近くにしてみたり、その子が来たときはできる限り複数の子と接触がもてるようにショートのグループエンカウンターを行ったりします。
フィードバックでは、やっぱり友達ができたことにスポットを当てます。
そんな感じです。
うまく行かないことも あるけど・・・
でも、もちろんうまくいかないこともあって、この前は一週間毎日学校に来て、その後の一週間はまったく学校に来なかったです。
正直、学校に来てほしいな~。とたまねぎも思います。友達もできたし。
でも焦らず、友達をつくることにスポットを当てています。
最近は、もしかしてもっと違う力が必要なのかな。
と自問しながら関わっています。
そんな感じです。
でも、そんなにつらくはないです。なぜなら「学校に来なくてもOK!ちゃんとその子に必要な力をつける取り組みができている。」という自信があるからです。
この取り組みはまだ始めたばかりなのでうまくいくかはわかりません。でもこのやり方は、ちゃんと国は推奨している不登校の児童への対応です。
学校でなくても家でもできます。
もし子供が登校しぶり気味だったり、不登校なのであれば「不登校のゴール」の設定を変えてみてくださいな。
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