どの段階になったら不登校?
「不登校ってどうなったら不登校なんだろう??」
って思いませんか。
ちなみに文科省では「1年間で30日以上の欠席していること」「その理由が病気、けが家庭の事情」
以外のものを「不登校」とカウントしているようです。
ちなみに病気、けが、家庭の事情で30日以上休んでいる場合は長期欠席児童となります。
でも、学校に行きたくないことを理由に30日以上欠席してたら不登校。じゃあ対応しましょう。
では、絶対に遅いです。
市町村にもよりますが、15日程度休んでいたら不登校としているところもあるようです。
でも、子供が「学校行きたくない。」といって15日以上休んでから、では対応しましょう。
も遅いですよね。
ただ、どの段階になったら不登校?の定義的には30日とか15日というだけで、初期対応は、もっと
もっと早くないといけないですし、早いにこしたことはないです。
不登校の初期=登校しぶり
これも、むずかしいです。
でも、少なくとも子供が「学校に行きたいくない。」といった時点で対応する必要はあります。
いわゆる「登校しぶり」です。
これが不登校の初期と言えるかもしれません。
ただ「登校しぶり」ってどの子もありますし、大人でも「仕事に行きたくな~い。」ってありますよ
ね。
それに、いちいち登校しぶりに反応していたら、親としてもたいへんだし、「学校に行きたくないから
行かない。」って、「そんなじゃ、世の中出た時に通用せんわっ!」ってなると思います。
それも、一理あると思います。
子どもは純粋ですが、ちゃんと悪知恵も働くし、
どうにかしておさぼりしようと努力する子もいます(笑)
だから、社会の厳しさも経験させる必要もあります。
「じゃあ、初期対応どうするの?」
とか
「甘えの登校しぶりと本気の登校しぶりってどう判断するの?」
ってなりますよね。
甘え?それとも本気?
この判断は、ムズカシイです。
断定とか、なかなかできない。
でも、次のようなパターンは、もしかしたら本気かもしれません。
①行きたくない原因がはっきりしているが、なかなか言い出せなくて、本人が悩みを抱えている。
②定期的に「学校に行きたくない。」と言い出し、本当に週1~2回休むようになる。
③無理やり学校に行かそうとすると「泣く」
です。
①~③であれば本気の登校しぶりかもしれません。
こうなった時にどう初期対応するのがよいのでしょうか?
登校しぶり初期対応は、環境的にムズカシイ?
なぜ、登校しぶりにうまく対応できないかというと、それは、朝に発生するからです。
もう、朝の登校班の時刻のぎりぎりだとか、仕事に行くギリギリのタイミングとか、
言い出すのがギリギリすぎて仕事が休めない。とか。
「なぜこのタイミング?」
って思ってイライラしますよね。
でも、子供的には言い出せなかったのだと思います。
でも、ギリギリすぎない?
ってなりますよね。
そうすると「あとで聞くから、とりあえず今日は行ってきて!」
ってなって、それでも子供が登校を渋るとケンカになったりしてしまって、、、
結果、登校しぶりに対してよい対応ができなかった的なことがあります。
さらに、それでも子供を学校に行かせてみたところ、学校から帰ってきてみたら意外とケロッとしてい
て、「学校楽しかった。別に何も困っていない。」
的なことを言われると、朝のあれは何だったの?とかなって、大丈夫なのかな?
と思うわけです。
すると、登校しぶりに初期対応せずに終わってしまう。という難しさがあります。
「学校行けたからいいんじゃない?」
とか
「子どもが、大丈夫。って言っているからいいんじゃないか?」
と思ってしまいがちですが、①~③のどれかに当てはまる登校しぶりであれば、やっぱり初期対応して
おいた方がよいと思います。
初期対応って何するの?
じゃあ、初期対応って何をするのか?ってことですが、専門用語だと「傾聴(けいちょう)」です。
要は「子どもの話を否定しないで聞くこと」です。
そのために、「大人が傾聴の時間をつくる」ことです。
書くとシンプルですが、「傾聴」のタイミングが難しいです。
傾聴のタイミング
この傾聴ですが、タイミングもムズカシイ。なぜなら大人に時間がありタイミングで聞いても、子供が
話をしたいタイミングではないかもしれないからです。
子どもが話したいタイミング。もしくは話したいけど、話せないタイミング。
それは、子どもしかわかりません(笑)
だから、「定期的に傾聴をする」ことをオススメします。
時には「朝」に「傾聴」するタイミングが来るかもしれません。
それでも、子供が話そうとしてくれたら「傾聴」をする。
その時の「傾聴」は、とても価値があります。
不登校の難しさ
不登校の難しさは、一人一人、理由が違うのでこれをやれば大丈夫っていうものがないです。
それに、どうなったら不登校なのかもわからないですし、いつから始まったのかわからないこともあり
ます。
ただ、あの時にもう少しこうしていれば、と事態が重くなってから思うことはあります。
不登校には、根っこにふか~い何かがあります。
そのふか~い何かは、子供自身を蓋をして見せないこともありますし、子供自身が気付いていないこと
もあります。あるいは、親には見せないように必死に隠している場合もあります。
だから、その「何か」を子供と一緒に見つけること、知ることが大事です。
その第一歩として、「子供のタイミング」で「傾聴すること」が不登校の初期対応なのかもしれないな
と思います。
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