学級崩壊を起こさない学級経営の7つコツ ~その4 児童への指導 編~

学級経営シリーズ

1 教師は大人のモデリング

 モデリングとは、何かしらの対象物を見本に、そのものの動作や行動を見て同じような動作や行動を

することです。つまり、教師を見て子供も教師と同じマネをするということです。

例えば、

先生が、規律に厳しくなれば子供も規律に厳しくなります。

先生が、間違いに厳しければ子供も間違いに厳しくなります。

先生が、怒ってばかりいれば、子供も怒りっぽくなります。

先生が、特定の子ばかりを注意すれば、子供もその特定の子ばかり注意します。

先生が、このクラスは問題児ばかりのクラスだと言えば、子供も問題児ばかりのクラスだと言います。

逆に

先生が、規律にも必要な例外があることを示せば、子供も規律に必要な例外を覚えます。

先生が、間違えを許す姿勢を見せれば、子供も許す姿勢を身につけます。

先生が、笑顔でいれば、子供も笑顔で過ごします。

先生が、特定の子を認めれば、子供も特定の子を認めます。

先生が、個性豊かなクラスだと言えば、子供も個性豊かなクラスだといいます。

「子供は大人の鏡だ。」といったり「子は親の鏡。」といったりすることがあります。それは子どもが一番身近な大人を「モデリング」しているからです。

そう思った時に、担任として、自分はクラスでどんな言葉を使い、どんな姿勢で、日ごろから子供たちの指導にあたっているでしょうか。

学級崩壊起こってしまうのは、子供が自分のモデリングをしている・・・。

と思うとおそろしいと感じないでしょうか。

学級崩壊の原因がまさか自分にあったとは・・・。

   

2 子供は、よ~く見ている

子どもはモデリングをしようと思っているのではなく、それは無意識に起こります。

子どもは、身近な大人をよ~く見ています。

だから、先生が誰かを指導している時、子供は「もし自分が間違えたことをすると、ああいう風に指導

されるのか。」と思っています。

だから、指導するときに気を付けなくてはいけないのは、指導している様子を周りの児童が、よ~く見ている。ということです。そのことを踏まえて、指導する必要があります。

子供全体の前で、1人の児童を指導することは、かなり減ったようです。ここでは、子供全体の前で1人の児童を指導することの良し悪しの話ではなく、その時のリスクを教師はきちんと理解しておかなくてはならない。ということです。

たまねぎもあえて子供全体の前で1人の児童を指導あるいは支援することがあります。それは、意図的に行って子供に見てもらったり、あるいはモデリングしてほしかったりするときです。

3 モデリングをうまく使えば、学級崩壊は起こらない

 モデリングは、決して悪いことではありません。むしろ、モデリングされていることを教師が理解してうまく活用すれば、子供を大きく成長させるチャンスになります。

しかし、意外とモデリングされていることを知らない先生は多いのではないかと思います。

子ども達は、日々、親や先生、身近な大人のモデリングをしています。だから、周りの大人はそのことを意識して、特に毎日子供と接する親や先生は、毎日を、1日1日を大切に過ごさなくてはいけないのだと思います。そして大事なことは続けることです。中途半端にやらずに必ず続けてみてください。

最後に、たまねぎはこんなモデリングをすることがあります。

疲れた時は、子供の前でもグッタリして弱音を吐きます。

「先生でも、そんなグータラしていいの?」言われます。

たまねぎは、こう答えます。

「大人でも疲れるし、時にはグータラしないとがんばれない時があります。」

人間の弱さを見せることも、必要なモデリングかなと思っています。

でも、すると子供もグータラを真似して授業中グータラすることがありますが、そんな時はこう言います。

「先生は、休み時間はグータラしますが、授業中はグータラしません。それに、マネしてよいこととマネしない方が良いことを判断する力を身に付けてほしいなとも思います。」

これは、一人の子供とのやりとりですが、あえて大きめの音量で言います。

そんな風に、モデリングや子供がよ~く見ていることを活用してみてはいかがでしょうか?

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