不登校のいくつかのタイプ
不登校は、個々に理由は違います。
そしてそれをカテゴリーわけするなんてとてもできないものですが、それでもあえて、たまねぎ経験を元に分けてみるならば次の通りです。
①発達障害やうつ病などの病をもっているパターン
②診断はでないけど、こだわりが強いパターン
③まだ成長の段階パターン
④担任とすごく合わないパターン
⑤友達とうまくやれないパターン
⑥いじめられているパターン
⑦過去の蓄積パターン
⑧家庭環境の影響パターン
⑨家が快適パターン
⑩①~⑨の複合型パターン
とりあえず10項目出しました。どれか当てはまりますか?
あてはまるなら少しだけですが、それぞれのパターンへのちょっとした対応をお伝えできればと思います。
特性があったり、こだわりが強い場合
①と②は傾向が似ています。学校での不登校の原因は不適応です。学校は一斉に一律に何かをしますが、それが周りの子たちよりも大きなストレスに感じることで学校が嫌になります。具体的に「集団の中にいることが苦手」「大きな音が苦手」「座っていることが苦手」「静かにしていることが苦手」「人の目がすごく気になってしまう」など。学校は集団での生活であり集団行動を余儀なくされます。したがって、集団でのきまりに大きなストレスを感じている場合に学校に行きたくなくなります。ただしこのことを自分で理解していない子もいるので、苦手が何か意識するだけでも一歩進むケースがあります。
まだ成長段階の場合
これは小学校の低学年に多いパターンです。まだ学校に慣れておらず不安の強さから不登校になるパターンです。多くの場合、親はたいへんですが、親が一緒にいると登校できたり、学校生活を送れたりするので、低学年での不登校が心配な場合は1年生のうちはできる限り一緒に登校したり、必要に応じて一緒に学校にいたりすると次の学年から通常通り登校できるようになるケースです。
友達や先生と合わないパターン
これについては当人たちと距離を置くのが一番です。先生と合わないパターンは、学年主任や生徒指導主任、管理職の先生に相談してみるのがいいかもしれません。そんなことで学校に連絡していいか迷う方もいるかもしれませんが、子供が学校に行けないくらいしんどい原因が先生であれば、やはり学校に相談するのが一番です。
いじめが原因パターン
できるだけ早く学校に連絡しましょう。担任の先生に言っても変化がないようなら、学年主任や管理職の先生に相談しましょう。早い方がいいです。絶対に。早くいじめの状態が解消されるように、いじめが大きくなる前に、いじめかもしれないという時点で学校に連絡しましょう。
過去の蓄積パターン
これは、子供が不登校になる前から、「学校に行きたくない。」と言っていた時に、理由や状況をあまり深堀せずに強引に学校に行くように促していたパターンです。
子どもが大きくなるまでは、強引行かせることができたのにある時からぱったり行けなくなります。たいていの場合、行かせれば一日過ごせるからという理由で行かせますが、結構危険な場合があります。なぜなら根本的な解決がされていないため、子供にモヤモヤがたまっていくからです。
こうしてため込まれたモヤモヤはやっかいで、数年がかりでないとモヤモヤは晴れません。
だから「子供が学校に行きたくない。」といった時は、子供の様子をよく見て話をよく聞いて本当に強引に背中を押してよいものか慎重に判断することが大事です。
家庭環境の影響
子供と母親が合わないパターンあります。
あるいは、親がまだ子どものような感覚であったり。
もしくは、親が不器用で子供にうまく伝えられない。
はたまた親が「こうあるべきだ」という考えやこだわりが強い。
親が特性をもっている。
親によゆうがない。
などなど。こればっかりはしかたないものもあります。こういうパターンの対応は、親自身が自分の持っている特性や今の状況をよく把握、理解、自己分析する必要があります。きっとおうちの方も生きずらさや悩みを抱えていて、それが子供に影響を及ぼすこともあります。
家が快適♪
「ん?」
と思うかもしれませんが、家が快適なのはダメです。
正確には、子供が学校に行かないという選択をした時に家が快適な状況は好ましくありません。
例えば、「何時まで寝ててもよい。」「動画見放題、ゲームやりたい放題」「菓子、ジュースいつでもOK」「夜更かしOK」「勉強しなくてOK」など、学校に行っていない状況で快適な生活を提供することは避けてください。だから別の回で書いたように、家でのルーティーンが大事です。
家にいるときは、決まった時間に勉強、運動をして、娯楽は活字の本を読む程度。不登校は脳の成長とも関わりがあるため、刺激の強いスマホ、ケータイ、タブレットなど厳禁レベルです。この辺はしっかりと管理していく必要があります。
まだまだパターンはありますが・・・
以上、いくつかでも参考になれば幸いです。
不登校は一筋縄ではいきません。でもあきらめずに、コツコツと理解を深めていけばきっとその子にあった対応が見えてきます。
子供たちのよりよい成長のために、よりよい働きかけの一助となりますように。
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