学校の先生読んでシリーズ1 ~子どもの幸せ編~

マズローの欲求5段階って知っております?

ここに紹介するのは20世紀に活躍したマズロー心理学者が提唱した人間が幸せになるために満たす5段階の欲求です。マズローは欲求はピラミッドのようになっていて、下から順に満たしていくことで人が幸せになると言っています。いきなり上を満たそうとしてもダメなようです。

読むのが面倒な人は一番下の解説から読んでみてください~。

どちらかというと、学校の先生に読んでほしいやつ。

1段目 「生理的欲求」を満たす

 食事、睡眠、呼吸など、生命を維持するための基本的な欲求のこと。

 学校 〇「給食がある」「水を飲める」「トイレに行ける」など                                   

  家:「ご飯が用意されている」「お風呂に入ることができる」「お布団で寝ることができる」など

2段目 「安全欲求」を満たす

安全な環境や健康、経済的安定など、安心して生活するための欲求。

学校:「安心して遊具で遊べる。」「病気やケガをしてもケアをしてくれる人がいる。」など

 家:「帰る家がある」「病気やケガをしてもケアをしてくれる人がいる。」「最低限の生活をしてい   

    けるお金がある」など

3段目 「社会的欲求」を満たす

 家族や友人、コミュニティとのつながりや愛情を求める欲求。

学校:「自分の役割がある」「いじめられていない」「友達がいる」など

 家:「愛されている」「自分の意見や考えを尊重してくれる」など

4段目 「承認欲求」を満たす

他者からの尊敬や評価、自尊心を満たすための欲求。今、話題になっている欲求。でも3段目まで満たされていないと満たされない高位な欲求。

学校:「自分の活躍を先生や友達から認められる、褒められる」

 家:「自分のがんばりを聞いてもらえる。」「人と比べない。」

5段目(最上位) 「自己実現欲求」を満たす

自分の可能性を最大限に発揮し、自己成長を追求する欲求。要は、なりたいと自分になること。理想の自分に限りなく近づけている状態。学校の生徒指導の目標となっている欲求。

学校:「自分の得意と苦手を知っており、得意分野で活躍して、幸せを感じること」

 家:「自分の得意と苦手を知っており、得意分野で活躍して、幸せを感じること」

解説(先生にはココを読んでほしい)

解説って書いておきながら、コレは本とか読んだ方がよいですね。自分は専門家ではないので。

ただ、生徒指導提要っていう先生にとっては「子どもを指導するなら、もうコレを毎日、手提げに入れて持っていた方がいいよ。」というくらい超大事な本の中に、書いてあるんです。

「生徒指導の目的は、子供の自己実現を目指すこと。」って。コレ、マズローの自己実現欲求のことなんだけど、そのことを知らない先生は多いと思う。

そして、この欲求はいきなり満たされることはなくて順番に満たしてくことも知らない先生が多いんじゃないかなーとも思う。

例えば、いわゆる問題児がいたとして、その子供に「君は本当はどんな自分になりたいんだい?」って聞いて「僕は、本当はこんなことしたいんじゃなくてクラスのみんなとただ楽しく過ごしたいだけなんです。」って素直に言ってくれたとして、この欲求のことを無視して色々やろうとしてもうまくいかないんです。

だって、こういう問題児の子はなりたい自分になる前に、周りの友達から信頼されてないから当然認められないわけで、承認欲求は満たされない。さらに、クラスでの居場所もないだろうから社会的欲求も満たされない。

そもそも、この子はなぜ問題児になってしまった?家や学校がこの子にとって安心、安全な場所であるのか=安全欲求が満たされていない。

というか、この子。面倒見てもらっているのか?ご飯はちゃんと食べているのか?ちゃんと寝ることはできているの?=生理的欲求

つまり、この問題児とよんでいる子を幸せにするためには、根底までちゃんとつきつめて、生理的欲求が満たされているかを確認するところから始めないといけない。

それなのに、先生がクラスでいきなり

「○○は、本当はみんなと仲良くしたいだけなんだ。不器用だけど、みんな受け入れてくれないか?」

的な熱血指導だけしてもうまくいくはずがない。

熱血指導好きだけど、でもほぼ間違いなく失敗する。

だから、ちゃんと先生達には学んでほしい。

マズローの欲求5段階マジで大切なんだよー。

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